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重航空母艦


 重航空母艦

 艦載機としては余りにも重過ぎる機体である「飛装兵」を常備運用可能とした大型の航空母艦を総じて「重航空母艦」として各国海軍は呼称している。
 龍樹帝国軍に置いては、重空母に分類される艦としては飛装兵の搭載能力の他にも
 「機動駆逐艦の搭載能力」
 「劫火砲の搭載」
 を上げている。
 此処では龍樹帝国軍の誇る八隻の重航空母艦を取り上げる事とする。





 重航空母艦 赤城

 南大海中央部に浮かぶ布哇島争奪を機にした「南大海海戦」において大破した「巡洋戦艦赤城」を母体として改装された大型空母である。
 元々全備重量120t近くにもなる飛装兵を常備運用する空母を建造するにあたって、戦艦クラスの艦体構造を有する頑強な艦を目指していた帝国軍は、この大破した巡洋戦艦を重空母の試作艦として改造転用する事に決定した。一から新機軸の艦を作る前に、まず既存艦の改造によって運用データを取る事にしたのだった。
 主要な改造の要目として収容力の向上に伴う艦の大型化を一番の目標とされ、艦首両サイドにドック型揚陸艦を繋ぎ合わせ三胴構造とされた。この上に格納庫と巨大な装甲飛行甲板を載せる事になり、劫火砲もこのドック型揚陸艦の間の中空のス
ペースに搭載されている。
 これにより搭載力の向上と機動駆逐艦の搭載能力の付加、劫火砲の搭載スペースの確保と言う、重空母に必要な要素全てが解
決した事になる。
 また、艦橋は艦載機の運用を考慮して左舷中央部に取り付けられているが、以後の艦で同様に左舷配置としたものが殆ど無いので、その真価の程は不明である。
 今現在赤城は第一機動艦隊に所属し、機動部隊の旗艦として活躍中である。

 重航空母艦赤城 要目
 全長320.20m
 基準排水量136500t
 最大速力 31ノット
 武装 40cm連装砲塔×4 28cm単装砲塔×6 15cm単装高射砲塔×6 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×45(通常型航空機の場合×91)
 搭載艦 機動駆逐艦×2





 重航空母艦 加賀
 赤城同様南大海海戦において大破した「戦艦加賀」の後身として完成した重航空母艦である。
 改造の要目も赤城とほぼ同じである。
 基本的に赤城と同様な形をしているが、艦橋部が他の空母と同様右舷部に設置されている。
 また加賀は戦艦の改造と言う事もあって、赤城よりも全長が若干短い。
 今現在加賀は、第二機動艦隊旗艦として活躍中である。

 重航空母艦加賀 要目
 全長316.10m
 基準排水量138200t
 最大速力 30ノット
 武装 40cm連装砲塔×4 28cm単装砲塔×10 15cm単装高射砲塔×8 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×45(通常型航空機の場合×90)
 搭載艦 機動駆逐艦×2





 地上航空母艦 蒼龍
 龍樹帝国海軍初の艦隊型航空母艦「龍驤」(全長227.5m 基準排水量15900t)をベースシップとした「地上空母」である。
 無論このような陸の上を走る空母と言う「超兵器」が実用化されたのも龍機兵と言う太古の昔から伝えられて来た超技術の流入が大きい。
 排水量に比して搭載機が少ないのだが、大型クロウラや自重軽減用浮揚器等の地上走行用装備のスペースが多いので、その辺は仕方が無いようである。
 第三機動艦隊旗艦として任務に就くが、陸軍の移動司令部として運用される事の方が多い。

 地上航空母艦蒼龍 要目
 全長286.03m
 基準排水量115900t
 最大速力 30ノット(水上)時速50キロ(地上)
 武装 40cm連装砲塔×2 15cm単装高射砲塔×6 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×36(通常型航空機の場合×73 戦車等の地上戦闘車両も搭載可能)
 搭載艦 機動駆逐艦×2





 空中航空母艦 飛龍
 前述の「蒼龍」と同じく「龍驤」をタイプシップとした空中型の艦である。
 空を飛ぶと言う余りにも過酷過ぎる要求に答えるべく、蒼龍以上に超技術を導入して建造されたが、それでも当時の技術力ではこれだけの大艦を宙に浮かべると言う事は相当に困難だったらしく、艦体のあちこちに姿勢制御用のプロペラスタビライザーが処狭しと付いている。
 また前述の赤城同様艦橋が左舷に付いている。
 第四機動艦隊旗艦として任務に就くが蒼龍の場合と同様、空軍の空中基地として運用される事の方が多い。

 空中航空母艦飛龍 要目
 全長291.10m
 基準排水量117300t
 最大速力 30ノット(水上)時速610キロ(空中)
 武装 40cm連装砲塔×2 15cm単装高射砲塔×6 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×36(通常型航空機の場合×73)
 搭載艦 機動駆逐艦×2





 重航空母艦 翔鶴

 前述の「赤城」「加賀」の改造試作艦を経て建造された、完全なる新造重航空母艦。
 排水量的には、三胴艦であり戦艦改造の前述の二空母より小さいのであるが、本体を大型の単胴とした事により容積的には増加している。また全長も長い。
 この翔鶴型では増えた容積は搭載機の増加には充てず、その代わり機動駆逐艦の搭載数の増加と、艦尾ドックの新設に充てている。
 この仕様を見ても解かる通り純然たる航空母艦としてではなく、あらゆる局面に対応するフレキシビリティを重視した設計となっている。
 第五機動艦隊旗艦を努める。

 重航空母艦翔鶴 要目
 全長330.05m
 基準排水量125675t
 最大速力 34ノット
 武装 40cm連装砲塔×4 15cm単装高射砲塔×8 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×45(通常型航空機の場合×90)
 搭載艦 機動駆逐艦×4 後部ドックに揚陸艇を収容可能





 重航空母艦 瑞鶴
 翔鶴型二番艦であり、龍樹帝国海軍重航空母艦の中では唯一の同型艦。
 それだけ翔鶴の設計が優秀だったと言う証明であり、これ以後は翔鶴型を量産する計画もあったのだが、機動戦艦建造計画が本格的に始動した為、其方の方に建造予算を回す関係で「翔鶴」「瑞鶴」の二隻のみの建造に終わる。
 瑞鶴は第六機動艦隊旗艦として配置されているが、この瑞鶴の完成により重航空母艦を旗艦とした機動部隊を四隊配備する事が可能となった為、実働を二隊配備しその他を「保養」「訓練」に回す事が可能となった為、より実践的な艦隊編成を組む事が可能となった。

 重航空母艦瑞鶴 要目
 全長330.05m
 基準排水量125675t
 最大速力 34ノット
 武装 40cm連装砲塔×4 15cm単装高射砲塔×8 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装機銃×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×45(通常型航空機の場合×90)
 搭載艦 機動駆逐艦×4 後部ドックに揚陸艇を収容可能





 全領域汎用装甲航空母艦 大鳳
 機動戦艦の建造技術を大幅に取り入れて建造された超空母が、この大鳳である。
 翔鶴型とほぼ同大の艦体に巨大な主翼を取り付けた姿は大型航空機と言った趣きであり、艦艇と言う雰囲気は感じられない。またこの翼は折り畳み式となっており、水上航行時は下方に折り畳む。また地上走行時は上方に跳ね上げる。
 この艦が建造された時は浮揚器の製造技術も向上していたので、飛龍のようなプロペラスタビライザーの補助を必要とせずにこの巨体を飛ばす事が可能である。
 この艦は他の空母よりも前進し、後方より来た艦載機に対する移動前進基地としての性格を持って建造されている。その為敵勢力圏内に長時間留まる事になるので、飛行甲板も含めかなりの重装甲となっている。
 増加された装甲や飛行用設備等に当てられたスペースが多いので、搭載機そのものの数は赤城や翔鶴等の主力の重空母よりは減少している。

 全領域汎用装甲航空母艦大鳳 要目
 全長320,03m
 基準排水量129300t
 最大速力 34ノット(水上)20ノット(水中)700キロ(空中)60キロ(地上)
 武装 40cm連装砲塔×2 15cm単装高射砲塔×6 長10cm連装高射砲塔×10 25m連装×20 乙型劫火砲×1
 搭載機 飛装兵×25(通常型航空機の場合×51)
 搭載艦 機動駆逐艦×2





 重機動要塞航空母艦 信濃
 前7隻の重空母を経て建造された超巨大航空母艦が本艦である。全長は400mを超え、その全長に比例した排水量は30万トン近くにもなる。
 新造戦艦である大和型戦艦の参番艦を流用して建造された、加賀から数えて二番目の戦艦改造空母でもある。
 本艦は前述の大鳳の航空機に対する移動航空基地としての性格を更に拡大させ、明石型工作艦クラスの修理能力と、大型ドック艦クラスの艦艇収容力、更に艦艇の燃料の一つである液体水素を専門の水素製造艦以上の生産力を発揮する補給艦としての能力をも有し、正に一種の移動要塞としての能力を持って建造されている。
 搭載機数はこの巨体に見合うだけの40機もの飛装兵搭載数を誇り、機動駆逐艦も重空母中最大の六隻の搭載力を有し、更に三隻の機導戦艦のキャリアー艦としても機能する。
 また後部格納庫と後部装甲飛行甲板部は左右に分離してそれぞれが機動空母として別個に活動する事が可能である。また信濃本体も中央部に固有の格納庫を有している。
 主砲も姉妹艦と同様46cm三連装砲塔と言う世界最大の艦載砲を備え、副砲にも中型巡洋戦艦の主砲クラスの28cm砲を装備する等、並みの戦艦を遥かに越えるかなりの重装備であり、その搭載力と修理能力を合わせ、正に海上の移動要塞都市として君臨する。
 本艦は第八機動艦隊旗艦として帝国海軍に所属するが、この第八機動艦隊は信濃以外の艦は所属していないようである。

 重機動要塞航空母艦信濃 要目
 全長410.00m
 基準排水量282760t
 最大速力27ノット(公式数値)本来の最高速力は不明
 武装 46cm三連装砲塔×2 28cm三連装砲塔×6 15cm単装高射砲塔×8 長10cm連装高射砲塔×20 25m連装機銃×60 甲型劫火砲×2
 搭載機 飛装兵×40(通常型航空機の場合×80)中央部格納庫にも若干数搭載可能
 搭載艦 機動駆逐艦×6 機動強襲揚陸戦艦×1 機動巡洋戦艦×2 機動空母×2





 と言う訳で帝国海軍八大正規空母なのですが、信濃に関してはこれが対外的に公表されているスペックであります。


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